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DIAM新興国ソブリン 豪ドル
投資家のリスク回避と豪中央銀行の利上げストップで苦戦
商品
第一生命保険と、みずほフィナンシャルグループが折半出資する投資会社、DIAMアセットマネジメントが組成・販売している毎月配分型のファンドです。ファンド・オブ・ファンズ(投資信託商品に投資する投資信託)方式で、米国ドル建ての振興国のソブリン債(国債や政府機関の債券)に投資します。
具体的には、米国の債券投資顧問、ウエスタン・アセット・マネジメント・カンパニーが運用するソブリン債の投資ファンドに投資を行います。投資先の新興国とは、ロシア、ブラジル、ベネズエラ、トルコ、コロンビア、メキシコ、パナマなどです。格付けは95%がトリプルBからシングルBで占められています。投資不適格な債券の比率が多く、リスクはあるものの、高い収益を目指しています。
当商品は、DIAMアセットマネジメントが組成している「DIAM新興国ソブリンオープン」と呼ばれる投資信託シリーズのなかのひとつで、米国ドルの為替リスクをオーストラリアドルでヘッジしている商品です。「DIAM新興国ソブリンオープン」は、オーストラリアドル以外に、円、南アフリカランド、ブラジルレアル、中国元でそれぞれ米国ドルの為替リスクをヘッジする商品ラインアップが取りそろえられています。そして、これらラインアップ間で、スイッチできる(有料)のも特徴となっています。
手数料の上限は3.15%(税込)、信託報酬は1.6175%(同)となっています。また、解約手数料(信託財産保留額)として、基準価格の0.1%がかかります。2009年10月に発売されてから、オーストラリアドルは円に対して高い時期がありましたので、基準価格は1万円を上回って推移する傾向にありました。しかし、2010年夏以降、欧州をはじめとした世界経済の先行き懸念、それに伴う資源安の影響などで、資源国に対する投資家のリスク回避姿勢が強まり、円高・オーストラリアドル安傾向になっています。さらに、2011年夏以降は、オーストラリアの利上げが止まったことが円高・オーストラリアドル安に拍車をかけています。このような背景から、基準価格は2011年11月10日以降、1万円割れが続いています。なお、分配金は、2011年1月からは月120円をキープしています。2012年1月下旬現在の基準価格は9,900円前後となっています。
メリット
振興国への債券投資により、高い利回りが期待できるうえに、米国ドルと他の通貨との為替ヘッジを行うことで、為替による差益も得られるメリットが期待できます。米国ドルへのヘッジ手段として、オーストラリアドルをはじめ、5種類の通貨から自由に乗り換えられるのも大きなメリットといえるでしょう。
デメリット
投資対象の95%がトリプルBからシングルBと、格付けでは投資適格ぎりぎりか、投資不適格といわれる債券に投資しているというリスクがあります。さらに、為替の変動による為替差損を被る恐れもあります。円以外でヘッジした場合、例えば、オーストラリアドルでヘッジした場合、米国ドルとオーストラリアドルとの為替差損のほかに解約や分配金を受け取る際にオーストラリアドルと円との為替差損も被る恐れがあります。つまり、為替で2重の差損を被る恐れがあるわけです。
さらに、購入手数料をはじめ、各種の手数料も割高に設定されているほか、ヘッジする為替をスイッチする際にも手数料がかかることもネックといえるでしょう。
投資のスタンス
これも、大和住銀投信投資顧問の「エマージングボンドファンド」と同様、投資の初心者向けではありません。銀行など、販売店によっては、投資信託を1年以上、保有している人以外には販売しないという制限をかけているところもあるようです。
また、ヘッジする為替のスイッチを行う場合に手数料を取られるというのも、投資家としては、リスクといわざるを得ないでしょう。
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